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トラスロッドの仕組み:繊維方向の圧縮力

この間、YouTubeに上がっていたトラスロッドの仕組みを解説する動画をみて、間違ってはいないのだけれど、それだけでは不十分だなぁと思ったので、書いておきたい。その動画の説明では、湾曲に仕込まれたトラスロッドの仕組みは、ロッドナットを締め込むとたわんだロッドが真っ直ぐになろうとするので逆反り方向へネックが動くとあった。それは間違いではないが、仕組みを説明するのに不十分だと思う。何故かと言うと、ロッドナットを締め込むと、木材の繊維方向に圧縮の力も発生しているからだ。この点が抜け落ちていると、ロッドの効かないネックが出来上がってしまうんじゃないかと危惧する。繊維方向に圧縮する力のほうがトラスロッドの仕組みとしては重要だ。ギブソンの考案(だったと思う)したコンプレッションロッド、その名の通り圧縮するロッドは、ネックの裏側に仕込む事でロッドを効かせる仕組みだ。ネックを横から見た時に、ネックの厚みの半分より下側へ一本のロッドをいれてロッドナットを締め込んだらどうなるか想像してみて欲しい。ナットを締めると木材繊維方向に圧縮のちからが働く、つまり縮む。ネックの下半分が縮めば、逆反りする事がなんとなく想像できるかと思う。これが、トラスロッドの仕組みの基本だと思う。これに、ややロッドを湾曲して仕込むことで、ロッドが真っ直ぐになろうとする力も加わって良く効くロッドになる。海外のトラスロッドの仕組み解説にはコンプレッションロッドの事も書かれている。またトラスロッドの販売サイトでも、コンプレッションロッドとして売られている。なぜか日本語圏ではコンプレッションロッドという言葉もあまり見かけない。なぜでしょう・・・。

 

そもそも、トラスロッドの「トラス」という言葉の意味を考えれば、トラス構造へ行き着く。このことからも、トラスロッドは弦の張力に対して引張と圧縮のちからをどのようにかけるかを考えて出来たモノだと推測できる。




| ギター雑記、メモ | 10:00 | comments(2) | - |
コメント
ほんとそうですね。
| やなぎしんや | 2019/12/27 9:47 AM |
指板を持ち上げるのでは無くあくまで木の収縮率を補正するのだと考えると無理のない設計ができそうですね。
| kitodd | 2019/12/26 10:51 PM |
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